術後の不自由さは普段の生活に戻ろうとすると、まだまだでてくる。
こんなこともお尻に影響するのかという発見の連続である。
まだまだある痔ろう発覚から手術治療後の体験談。
同じ悩みを抱える人が手術の決断をしたり、しばらく様子をみるという判断をしてくれたらと思う。
健康体では気付かなかった、当たり前だった生活にも制限や不便なこともある。
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私は2022年に痔ろうの手術をしたが、それまでの違和感発見から病院診断、いったんあきらめ、再度決意してからの手術、術後の生活、現在に至るお尻に関する戦いを経験している。ぜひ、戦いの記録をはじめからみてほしい。
痔伝 ~痔瘻体験記~をはじめからご覧になる方はこちら
辛い物は危険
お尻の両側に手術あとの傷があって、ボディーソープや直シャワーでも染みるレベルのものを抱えていると、食べるものも刺激物を避ける必要がある。
特に経験上やばそうなのは香辛料や激辛料理だ。
排便の際にお尻が熱くなるようなものは食べたくても食べたら地獄になりそうで食べることができなかった。
術後、半年たった頃に普通に食べても問題ないことを確認している。術後は少なくとも3か月間くらいは食べない方がよい。まあ、状態をみて食べれそうになったら。と考えても3か月は必要だと思う。
外出先ではウォシュレット必須
トイレットペーパーでゴシゴシ拭くことができないので、ウォシュレットは必須だが、術後間もないときは家でもウォシュレットを最弱にしてびくびくしながら使用するレベル。
会社や外出先でトイレにいくこともあるが、使い慣れたウォシュレットではないので、まずは最弱にしてそろりと使用しなければならない。
いつでも瞬時に停止できるように停止ボタンに指をかけたまま、最弱で使用する。
基本的にレベルを強めることはしないし、できない。
しかし、中には最弱でも強すぎて飛び跳ねそうなくらい強いものがあるので注意が必要だ。
といっても普段気にせず使用していると思うが、ここ強めだなというトイレは覚えておいた方が良い。
よその家でトイレにいき、し終わった後にウォシュレットのレベル変更が壊れているのかなんなのかわからないが、一切レベル変更できないことに気づき、レベル中で使用した時に死ぬかと思った。
横断歩道は余裕をもって
これもあるある。
普通に歩けていた時は、信号待ちを極力しないように、信号が青なのを見て急ぎ目に横断歩道に進入して信号待ちを回避していた。
しかし、いつものタイミング精一杯急いでも横断歩道についた時には信号点滅のステータスになってしまう、歩く速度が遅いのでその段階で渡り始めても途中で赤になってしまう。
なので、結局次に青になるのを待つことになる。
ちょっと急いでしまったのでお尻がいたくなるという負のループが発生するのである。
よって、手術後にろくに歩けないときはゆっくりと横断歩道に到着して基本的には信号待ちするぐらいの覚悟でいないと無理だと気付く。
無理して急ぐと、結局痛いだけなので余裕をもって一定のペースで歩き、横断歩道はちょうど渡れればラッキーぐらいで、基本的に待つ覚悟でいた方が良い。
マッサージもいけず
腰痛や首が痛くなる方だったので定期的にマッサージにいっていたのだが、手術後はとてもいけなかった。
そもそも歩いていくのもつらいし、おしりの傷口にマッサージの振動や衝撃がきたら耐えられない。
でも、腰は痛くなるのでつらかった。
お尻に影響のないように湿布やお尻に衝撃のないようなストレッチなどでしのぐしかない。
体をほぐしてもらうという楽しみすら制限されてしまうのはつらかった。
手術後5か月くらいでようやくマッサージに行くことができた。結構時間がかかったのはマッサージ師に「お尻はやらないでください。」と言わなくてもいいようにかなり回復してから行ったからである。
車の運転もたまに痛い
歩きがつらいので極力、車で移動したくなる。
だが、術後間もないときはいろんなところに座るのですらつらいので基本的に無理と考えた方がよい。
運転どころではなく、後部座席でもつらいので、そんな人は運転してはいけない。
1か月くらいたってから軽く運転をしたが、とっさのブレーキなどはお尻に衝撃がきて痛い。
でもびくびくしていると事故になるのでお尻の痛さは無視して俊敏な動きを要求される。
できればほとんど痛くなくなってからの運転をおすすめしたい。
車でバックをするときや、ブレーキをさっと踏む時に実はお尻が擦れたり力が入ることに気づくのだった。「痛たたた」と言いながら運転することになる。
つづく
つづきは、追って更新する。
ではまた、ごきげんよう。
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