痔伝 ~痔瘻体験記~ シーズン5<不自由な術後> epsode01

CLINIC

術後3日目。
術後検診の日だが、思ったように歩けないし、かなり痛い

これからの生活が思いやられる。
初めての経験も盛りだくさんな痔ろう発覚から手術治療の体験談

同じ悩みを抱える人が手術の決断をしたり、しばらく様子をみるという判断をしてくれたらと思う。

術後3日目になって術後の診察へ行くのだが。術後初めてのおでかけはさんざんだった。思い描いていた術後とはかけ離れていた。まだ戦いはつづくのか。

歩けない

本当は次の日に術後の診察なのだが、週末だったために土日を挟み、術後三日目になって診察へ行くことになっていた。

術後は家でおとなしくしていたので初めてのお出かけとなる。
術後間もないお出かけは想像以上に大変

まず、地味にお尻に塗り薬も塗ることはできず、診察されるのが分かっているので気持ちとしては丁寧にお尻を拭いておきたいのだが、傷がまだなまなましくウォシュレットもそんなに当てられず、トイレットペーパーでゴシゴシもできないのでつらい。

そして家を出発し、徒歩10分かかるまあまあな距離を歩くことになる。
家の中で感じていたのよりも全然歩けない。

歩けないというのは自分の感覚の速度で歩くことは到底できない。
怖くてそんなにきびきびした足の運びは試すこともできないのである。

通りすがりの人が振り返るくらいゆっくりと変な歩き方をするしかない。

私はケガをしていてちゃんと歩けません。オーラを出しながら変な汗をかきながら向かった。それでもどこがどう擦れているのかもはやわからないが、痛みもある。つらい。車でいくべきだった。

術後診察

なんとか病院にたどり着き、術後診察の旨を受付で伝えると、事前に言われていた通り、最優先枠で診察を通してくれる。

痛いので時間をかけませんという病院の配慮である。
その理由を身をもって体験している。

ここに向かうまで痛みに耐えながらやってきて、待合室の固めのソファーになんてずっと座っていることは無理だった。

優先効果もあって割とすぐに診察室に呼ばれ、術後の様子を聞かれた。
痛いことと、排便できたこと、お尻の閉まり具合(特に変わった様子はない)を回答し、お尻の診察をした。

先生の話では術後は順調で痛いのも普通のことだということだった。
とにかく異常はないようなのでこのまま傷の治癒を待つしかないとのこと。

順調にいけば傷は2週間程度でふさがり、完全に皮膚が再生するのは3か月から4か月のようだ。

3か月から4か月ってなが!と思った。でも手術しないよりはましだといい聞かせた。

携帯用のドーナツ座布団でもあればよかったと思うので参考にこちら。

あきらめて車

病院の帰りも徒歩で帰る気満々だったのだが、帰りもあの苦行は無理なので、病院に向かう途中で妻に車での迎えの要請をしていた。

なので近くまで迎えに来てくれるのだが、まだつらいことが残っていた。
痛み止めをもらうために病院のすぐ近くにある処方薬局で薬をもらうのだが、ここでの待合室のまちもソファーが固くてつらい

そのため、席が空いているのに立って待つという謎のおじさんになってしまった。
なんやかんやありつつ、無事車で帰宅することができた。

謎の尿意

術後の1日目、2日目と違うこともあった。
おしっこをしたい感覚があるのになかなかでない

という膀胱炎みたいな症状がでていた。
病院での診察の時は何ともなかったので先生には相談できていないが、すごく尿意があってもなかなかでないし、一度部屋にもどり、またトイレまで歩くのもつらいので待機になる。

30分くらい便器に座っているという行動をとることになり、案の定家族からはクレーム発生案件である。
こうゆう謎の症状もつらい。

おそらく術後の肛門筋肉に関連する現象なのだと思う。尿の方にも影響してくるとは。無事に症状は2,3日で改善している。

お風呂は楽しみ

つらい術後の生活の唯一の楽しみはやっぱりお風呂である、3日目ともなると染みるシャンプーやボディーソープ、シャワー直当てなどちゃんと対応が可能になっている。

そして長めに入ることが前提なので家族には必ず先にお風呂を済ませておいてもらってゆっくり入る。

1時間は最低でも入ることになる
ある時はスマホで映画やドラマを見て、ある時は音楽を集中して聴く。

暇にならないような工夫をすると結構快適である。
もちろん、飲み物も持っていく。

お風呂は痛みからの解放とそもそも自然治癒力もUPするし、そのあと薬塗るのはつらいが、薬を塗る行為自体が治すために貢献している気がして精神的にも良かった。

ちなみに、お風呂のスピーカーはいろいろあるので紹介しておく。

自分はダイソーで600円のものを急遽買ったが、かなりおすすめ。
今でも家族で使っててお風呂の楽しさ倍増。

安いもので入門してどんどんこだわっていくとかが推奨。

ナプキンのポジション

外出で気づいたことの一つは、常時着用している女性用のナプキンのポジションと形状である。

歩くときに擦れが起きづらいポジショニングが重要なのと、形状としてもサイド漏れを防ぐための羽と呼ばれる部分が、痔の術後に男性が着用するのには適さないことに気づいた。

術後間もないので出血や膿が結構でるので夜用のごつめのもので羽付を着用していたが、歩くのには痛みがでるので、羽はない方がよい

というか専用のナプキンあった方が良いと思うくらいである。

日に何度もナプキンも交換するので外出用、寝る用など使い分けも極めていくのであった。こんな知識は当然これから痔の手術を受ける人もしらないのでできる限り伝えていきたい。

つづく

つづきは、追って更新する。

ではまた、ごきげんよう。

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