ヨーロッパ哲学の流れ 知を愛する学問の発展と歴史 楽しい世界史 -ヨーロッパの歴史-

EDUCATION

・哲学はギリシア語「Philosophia」(フィロソフィア)を訳した言葉
・「知を愛する」という意味をもつ哲学
・身の回りにある日常や常識が「知」であり、それに疑問を持ち答えを出そうとする学問

このヨーロッパ哲学について、「紀元前~ギリシア哲学」、「11世紀~宗教改革」、「17世紀~ドイツ観念論」、「19世紀~脱西洋哲学」に分類して学んでいきたい。

そこで、今回の内容はこちら

  • 紀元前~ギリシア哲学
  • 11世紀~宗教改革
  • 17世紀~ドイツ観念論
  • 19世紀~脱西洋哲学
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紀元前~ギリシア哲学

万物の根源とは何か 紀元前6世紀~

古代ギリシアの哲学は、この世界が何から生まれ、何からつくられ、その根源は一体なんなのか、と思考したことからはじまる。

タレスは水を、アナクシマンドロスは無限なるもの、アナクシメネスは空気を万物の根源と考えた。

知の探究 紀元前6世紀~

自然について考えることから、それらを考えている私たち人間とは一体何か、と考え始めるようになる。

私たちがより「善く」生きるための知恵とは何か。

私たちが見ているものや世界の仕組みとは。

これらは後世の学問に大きな影響を与えた。

種類3

11世紀~宗教改革

神はどこに実在する? 11世紀~

中世ヨーロッパでは、学問を教会に付属するスコラ(学校)で教えていた。

そこでの議題は、神は存在するのか(実在論)それとも概念だけなのか(唯名論)という論争。(普遍戦争)

アクィナスは2つの論を融和し、スコラ哲学を大成した。

信仰に教会は必要か? 16世紀~

ルターが、聖書に反した教皇の贖宥状(免罪符)販売を批判し、宗教改革がはじまった。

それにより教会の支配は弱まり、神こそが最大の存在と位置づけたスコラ哲学も衰退。

新たな科学や自然に基づいた学問が発展していった。

17世紀~ドイツ観念論

人間主体に考えること 17世紀~

デカルトのように疑いえない「私」を中心に、論理的に結論を導く方法(合理論)を演繹法(えんえきほう)といい、フランスを中心に発展した。

一方、ロックのように現実に沿って認識を得るという考え方(経験論)を帰納法(きのうほう)といい、イギリスを中心に発展した。

合理×経験=観念 18世紀~

フランスの合理論とイギリスの経験論が合わさり、ドイツ観念論という考え方が生まれた。

その基礎を築いたのがカント。

カントの説いた道徳律は今までの神主体ではなく、人間を中心にした道徳を考え、人間の自由な意志からくる自律を説いた。

typeの人材紹介

19世紀~脱西洋哲学

神は死んだ 19世紀~

1回限りの人生をどのように生きるか、人間の主体性を重視する考え方を実在主義、言語システムや社会構造など、作用し合う関係性に注目する考え方を構造主義という。

ニーチェの「神は死んだ」という発言は、大きな影響を与えた。

多様化する価値観の中で 20世紀~

哲学から大きな学派(合理論や観念論など)がなくなり、今までの西洋中心に発展してきた哲学からの脱却がみられるようになる。

自我や真理などで世界を説明するのではなく、科学や社会学などの学問の動きを見て、考え方を展開していくようになった。


ではまた、ごきげんよう。

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