中国の歴史 古典文明と国家のはじまり 楽しい世界史 -中国と東アジアの歴史-

CHINA AND EAST ASIA

紀元前5000年頃、中国大陸を流れる大きな川、黄河と長江の流域で「文明」が起こった

やがて集落をまとめた「国家」ができ、王朝が誕生した。

この文明や国家、王朝について、「黄河文明・長江文明」「中国最古の王朝・夏」「中国史最初の王朝・殷」、「理想とされた中国古代王朝・周」を学んでいきたい。


そこで、今回の内容はこちら

  • 黄河文明・長江文明
  • 中国最古の王朝・夏
  • 中国史最初の王朝・殷
  • 理想とされた中国古代王朝・周
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年表

いつできごと
紀元前5000年頃黄河文明(仰韶文化)・長江文明(河姆渡文化)が起こる
紀元前3000年頃黄河流域で竜山文化が起こる
紀元前2000年頃中国最古の王朝とされる夏王朝が起こる
紀元前16世紀頃確認されている中国史上最初の王朝・殷王朝がはじまる
紀元前11世紀頃孔子らに理想の王朝とされた周王朝がはじまる
紀元前770年周が都を鎬京から洛邑に移し、春秋時代がはじまる

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黄河文明・長江文明

紀元前5000年頃、黄河中流域でに黄河文明 仰韶文化(ぎょうしょうぶんか)が起こった。
中国語読みだと、ヤンシャオ文化。

同じく紀元前5000年頃、長江下流域では長江文明 河姆渡文化(かぼとぶんか)、紀元前3500年頃には長江下流域で長江文明 良渚文化(りょうしょぶんか)が起こった。

紀元前3000年頃、黄河下流域で黄河文明 竜山文化(りゅうざんぶんか)が起こった
中国語読みだと、ロンシャン文化。

黄河流域では、降雨量が少なく粟やキビの栽培が、長江流域では湿潤な気候を活かした稲作が行われた。

これが、日本の稲作の源流と言われている。

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中国最古の王朝・夏

紀元前2000年頃のものとされる大規模な宮殿の後や青銅器など、古代都市の遺跡が中国河南省にある二里頭遺跡から発見され、殷の前の王朝「夏」(か)の都だとする説が有力になっている。

この「夏」が中国ではすでに教科書などで中国史上最古の王朝として扱われている。

中国4000年の歴史、といういう時には「夏」王朝もカウントされる。

夏の最後の王・桀王(けつおう)は末喜におぼれ、絹の裂ける音を喜ぶ彼女のために高価な絹を集めて贈るなどして国が滅びたと言われている。

中国史最初の王朝・殷

現在、存在が確認できる中国最初の王朝は「殷」(いん)

小さな集落「邑」(ゆう)をまとめ、占いや祭礼を通じて政治を行った。

河南省にある殷墟(いんきょ)(王墓など)から占いなどに使った亀の甲羅や牛の骨、青銅器が出土し、そこに刻まれた甲骨文字の解読により殷の実在が証明された。

甲骨文字は感じの起源となる文字とされている。
また、この時代の青銅器も質の高いものだったとされている。

殷の最後の王・紂王(ちゅうおう)は妲己(だっき)のご機嫌をとるために酒の池、肉を吊るした林をつくったほか、油を塗った銅棒の下で火を焚き裸足の人をわたらせ、すべり落ちる様子を見て妲己と楽しんでいるうちに国が滅びたと言われいる。

これが、「酒池肉林」というやつである。

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理想とされた中国古代王朝・周

邑のひとつであった周が殷を滅ぼし、中国北部(華北地方)を治めるようになった。

占いによる政治をやめ、一族や実力のある家臣に命じて地方をおさめた。

こうした制度を「封建制」(ほうけんせい)という。

当時の周の王・文王、武王はのちに、儒家の人たちから権力者のお手本とされた。

周の最後の王・幽王(ゆうおう)は決して笑顔を見せない褒姒(ほうじ)が、烽火(のろし)(緊急事態の合図)が何事もないのに上げられてしまった際、あせって城に駆け付けた兵を見て笑ったことから、平時にもたびたび烽火を上げるようになった。

本当に敵が攻めてきたときにも烽火を上げるが、信じる者はいなくなり、国が滅びたとされている。

まとめ

今回の内容をまとめると

  • 紀元前5000年頃~3000年頃に黄河文明、長江文明が起こった。
    黄河流域では、降雨量が少なく粟やキビの栽培が、長江流域では湿潤な気候を活かした稲作が行われた。
  • 紀元前2000年頃の古代都市の遺跡が発見され、殷の前の王朝「夏」(か)が存在した説が有力になっている。中国ではすでに教科書などで中国史上最古の王朝として扱われている。
  • 存在が確認されている中国最初の王朝は「殷」(いん)。
    出土された青銅器にに刻まれた甲骨文字の解読により殷の実在が証明された。
  • 周が殷を滅ぼし、中国北部(華北地方)を治めるようになった。
    占いによる政治をやめ、「封建制」(ほうけんせい)で一族や実力のある家臣に命じておさめた。


ではまた、ごきげんよう。

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