世界を変えた 大航海時代 楽しい世界史 -ヨーロッパの歴史-

EDUCATION

・オスマン帝国の東地中海進出で東方貿易の不安が拡大
・航海術の発達でスペインとポルトガルが新航路を発見
・新大陸アメリカの開拓やアジア直接貿易がはじまる

この大航海時代について、「新大陸とインド航路」、「大航海時代の探検家たち」、「大航海時代の世界への影響」、「大航海時代は世界を一体化」を学んでいきたい。


そこで、今回の内容はこちら

  • 新大陸とインド航路
  • 大航海時代の探検家たち
  • 大航海時代の世界への影響
  • 大航海時代は世界を一体化
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年表

いつできごと
15世紀初頭ポルトガルが航路開拓のため、アフリカ探索を進める
1488年バルトロメウ=ディアスが喜望峰に到着
1492年コロンブスがアメリカ大陸に到達
1498年ヴァスコ=ダ=ガマがインドのカリカットに到達
1519年マゼラン一行が出航。1522年に世界周航を達成する。
1521年コルテスがアステカ王国を征服
1533年ピサロがインカ帝国(ペルー)を征服
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新大陸とインド航路

十字軍の遠征でイスラーム世界との交流が活性化すると、ヨーロッパでは東方の国々への関心が高まった

とくにアジア特産の香辛料は人気が高く、食生活に欠かせなかった。

しかし、地中海を支配するオスマン帝国が、航路を牛耳り価格が高騰し、航路開拓に乗り出した。

キリスト教の海外布教への意欲が高く、早くから新航路を探索していたスペインとポルトガルは、アメリカ航路やインド航路を発見した。

種類3

大航海時代の探検家たち

大航海時代は、多数の探検家や船員が海を渡った

探検隊が目指したのはインドやその先にある日本。

思い通りに事は進まず、結果としてあちこちの航路が開拓された。

■エンリケ
・ポルトガル王の王子。大航海時代の重要なパトロンのひとり。探検事業家。
・実際に船に乗って航海することはなかった。
・エンリケの資金の多くは、メンバーでもあったキリスト騎士団により提供された。
・キリスト教の布教も彼の航海熱を高め、派遣した探検隊が成功したのが西アフリカ。
・ボハドル岬の先には世界の果てがあるという迷信が打ち破られた。

■バルトロメウ=ディアス
・喜望峰を経由したインド洋航路開拓
・インドへ向かう香辛料の貿易ルートを一気に短縮させることに貢献。
・1488年現在の南アフリカの都市ケープタウンから南へ延びるケープ半島の端っこにあるのが喜望峰に到達。

■コロンブス
・アメリカ大陸に初期に上陸した人のひとりが、イタリア・ジェノヴァ商人だったクリストファー・コロンブス
・西回りのインド航路を開拓するためにスペインの支援を受けて航海へ
・自分が上陸したのはインドだと信じていた。
・アメリカ大陸はコロンブスが来る前から先住民が昔から住んでいたが、アメリカ大陸の金や銀に目をつけて先住民を虐殺し、略奪行為を繰り返した。
・そのため当初は英雄とされたものの、本国におけるコロンブスの評判は下がり、後期の航海は貧しいものだった。

■ジョン・ガボット
・南北アメリカ大陸がヨーロッパの支配下になったが、大航海時代の中盤を超えると、ポルトガルとスペインの力が弱まり、イギリス、フランス、オランダが勢力を増した。
・とくに北アメリカ探検に力を入れることになった。スペインは南アメリカの植民地経営に力を入れていたため、北アメリカは手薄な状態だった。
・北アメリカの「発見者」と言われているのがイタリア人のジョン・ガボット。
・ガボットは、イギリスの支援を受けて航海を開始し、カナダ東南岸やアメリカ東海岸に到達。
・イギリスによる植民地化に貢献した。

大航海時代の世界への影響

大航海時代がもたらした変化が世界の植民地化

ヨーロッパの強国があらゆるところに上陸し、植民地化する、拠点をつくることで、世界のありようを一気に変えた

勢力を拡大させるのみならず、各国の文化や風習を変えていった。

北アメリカは主にイギリスの植民地となり、アフリカやカリブから黒人奴隷を連行し、プランテーション経営を本格化させていった。

アマゾン川流域に豊富な資源持つ南アメリカは、スペインやポルトガルの支配圏となった。

砂糖の産地であるインドは、フランスと長らく争ったのちイギリスの植民地となった。

アフリカは、イギリス、フランス、オランダなどに占有され、主にダイアモンドの産地が狙われていた。

東南アジアもイギリスやフランスが植民地化。

■日本への影響
日本もまた大航海時代の影響を受けた国のひとつ。
1543年にポルトガル船が種子島に漂着し、鉄砲が伝えられた。
さらに1549年、イエズス会のフランシスコ・ザビエルが日本にやってきてキリスト教の布教を開始した。
ポルトガルとの南蛮貿易は日本の食文化や生活習慣を大きく変えることにもなったた。
のちに、イエズス会の影響力に危機感を感じた江戸幕府は、ポルトガルを締め出してオランダと交易を開始、鎖国政策を開始した。

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大航海時代は世界を一体化

大航海時代を通じて、ヨーロッパ世界で知られていなかった大陸や航路の存在が明らかになり、世界の一体化を加速させた。

大航海時代により、地球上の大陸や島々が把握され、見渡せるようになったが、ヨーロッパ諸国が次々と植民地化することで、世界を分断させたことも忘れてはならない事実

それから長く続く植民地支配と各国の独立の歴史や流れを見ることで、大航海時代についてやその意味を深く理解できるようになると思う。

まとめ

今回の内容をまとめると

  • ヨーロッパでは東方の国々への関心が高り、キリスト教の海外布教のため早くから新航路を探索していたスペインとポルトガルは、アメリカ航路やインド航路を発見。
  • 大航海時代は、多数の探検家や船員が海を渡り、思い通りに事は進まず、結果としてあちこちの航路が開拓された。
  • 大航海時代がもたらした変化が世界の植民地化。ヨーロッパの強国があらゆるところに上陸し、植民地化する、拠点をつくることで、世界のありようを一気に変えた。
  • 大航海時代を通じて、ヨーロッパ世界で知られていなかった大陸や航路の存在が明らかになり、世界の一体化を加速させた。


ではまた、ごきげんよう。

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