日本で初めて王となった女王 卑弥呼について下記のような疑問についての記事。
- 卑弥呼の時代背景、当時の日本はどのようなな感じだったのか
- 卑弥呼はどのようにして女王となったのか
- 卑弥呼の能力とはどのようなものがあったと言われているのか
- 卑弥呼の中国との関係性はどうだったのか
- 卑弥呼の人物像や美女なのか気になる
- 邪馬台国はどこにあったのか
- 邪馬台国と天皇の関係は
卑弥呼の情報
時代 | 弥生時代 |
身分 | 女王 |
出身地 | 不明 |
別名 | 親魏倭王 |
生没年 | ?~247年頃 |
卑弥呼のすごさ
女王となる
1800年ほど前の日本は30個くらいの小さな国に分かれていた。その中の一つに邪馬台国があった。もともと日本に男性の王がいて、王座をめぐって70年以上も戦争ばかりをしていたが、この戦争を終わらせたのが、邪馬台国の卑弥呼という女性で、初めて女性王として即位した。戦争を終わらせたこともあってか、みんな納得し、平和な国になった。
謎めいた能力
一説によると卑弥呼は占いの力で人々を従わせたと伝わっているが、めちゃめちゃ強かっただけかもしれない。いづれにしても何かしらの力・能力を持っていたと思われる。
外交の利用
239年、日本と比べ物にならないくらい発展していた大国の魏(今の中国)に使者と貢物を送り、魏の王様に「卑弥呼こそが日本の王だ」と認めてもらった。このお墨付きをもらったことで卑弥呼は邪馬台国だけでなく、他の国々もまとめ上げることに成功したのだった。
日本国内で市長の座をみんなで争っているときに、大国アメリカから日本の王はこの人だとお墨付きをもらって総理大臣になっちゃうみたいなやり方なのでかなりの頭脳派だった様子。
卑弥呼ってじつは・・・
どんな生活?
王の生活なので部下に命令をしつつ、さぞかし優雅な生活をしていたように想像するが、引きこもり生活をしていた。宮殿の奥でひたすら「鬼道」(きどう)という占いに明け暮れていた。占いの結果を伝えるのは弟の役目で、食事の世話などもすべてこの弟がこなし、お世話係の女性たちも近づけない状況で、人々は卑弥呼の姿を見ることすらできなかった。
ミステリアスな存在
姿も見せないスピリチュアルな人の事をなぜ信用して、崇めていたのだろうと疑問だが、当時の人々は悪天候や病気など自分の手に負えない、なんともできない力を恐れていた。なので占いで未来を教える卑弥呼の力に頼っていた。むしろ姿を見せないことでミステリアスさが神秘性を高めていたかもしれない。
美女なのか?
よく描かれる卑弥呼は美しい美女として描かれる卑弥呼だが、実際は姿を現さないキャラなので本当わからない。だが、魏の「魏志倭人伝」によると、かなりのおばあちゃんで、夫はいなかったそうである。
まだ解明されていない謎
いづれも諸説あり。
邪馬台国ってどこ?
邪馬台国は、2〜3世紀頃にあったとされ、日本にいくつかあった国の中のトップに立つ大きな国であったと言われている。所在地についてはたくさんの説があり、未だに結論がでていないが、有力なのは畿内(奈良県か滋賀県)という説や九州説がある。
天皇との関係
邪馬台国は、「ヤマト王権」の前身ではないかと言われている。「ヤマト王権」は、「大王(おおきみ)」を中心とした豪族が連合して成立した政治組織をとっていた。400〜450年頃には全国に勢力を広げ、権力を持った豪族が天皇家の祖先と言われている説がある。この説では、卑弥呼が天皇の起源に当たる可能性もあるが、卑弥呼の死後(247年頃~)から飛鳥時代(592年)の約400年の間は文献が残っていないため、何が起こったのかはっきりわかっていない。
一方、卑弥呼の時代に第10代天皇崇神天皇(すじんてんのう)(没年258年)が存在していた説もあって謎な部分が多い。ちなみに、初代の神武天皇から第9代開化天皇までは実在が疑問視されているが、崇神天皇は実際に存在していた天皇と考えられている。まだまだ分からない部分が多い。
卑弥呼の正体
人前に出ずに神殿の奥で暮らし、神に祈りを捧げていた様子から、「古事記」「日本書紀」に登場する「天照大御神(アマテラスオオミカミ)」が卑弥呼の正体ではないかと言われているらしい。そうであればそれこそ天皇の起源ということになる。
また、日本書紀にある「神功皇后紀」には、魏に使者を送ったという記述が、魏志倭人伝に記載されている卑弥呼のエピソードと酷似していることから、卑弥呼は「神功皇后(じんぐうこうごう)」ではないかという説もある。そのほか、「倭迹迹日百襲姫(やまとととひももそひめのみこと)」が卑弥呼の正体ではないかと言われている。いろいろあって謎が多い。
あとがき
学校では卑弥呼についてほとんど詳しく習わなかったけど、めちゃめちゃ興味深いエピソードや説があるので今後もいろんなことが解明されてくるのが楽しみでしかたない。
邪馬台国とヤマト政権についての記事もあるので気になる方はどうぞ。
ではまた、ごきげんよう。